ナイスタイミング。
電灯虫
ホントにナイスタイミング。
一瞬のためらいもない言葉は 気持ち先行で 認識が後から追いつくぐらい。
隙間を探して 疑いを差し挟むのがもったいなくなる。
受け取る私も 発したあなたも 言葉に置いてかれてる。
でも それがじんわりと生む 温かさの味わい。
きっと 鼓動も関係してるはず。
いつもの拍子に添う 息づかいで発しているから
こんなにも絶妙なタイミングが生まれる。
振動という点では
言葉もやっぱり物理法則に委ねてる部分があるから
やっぱり 鼓動も関係してるはず。
状況って偶然も関与してる。
口説きのシチュでもなく アオハルの1ページでもない。
息するように 自律神経のように
日記で前置きに書かれがちな 日常生活の行動リストのように
気付いたら もう在っただけ。
偶然という必然なんて 如何にもなフレーズが似合うくらい。
悔しいけれど ナイスタイミング。
かけられた言葉を反芻したくて もう咀嚼は5度目。
お返ししたくて狙ってみるけど 狙った時点でタイミングは失してる。
いずこにあるか ナイスタイミング。
私だって できるんだから
気張って繋ぐ手から 思い溢れて 得意げなあなたが笑う。