愛のふしぎ
佐倉 潮

虹がかかると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
水なのです

風がそよぐと
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
波なのです

町が見えると
いうけれど
ほんとうはぜんぶ
光なのです

けれど愛だけは
高き処から見ても
小さき所だけに触れても
まぎれもなく
ただ
愛でした


自由詩 愛のふしぎ Copyright 佐倉 潮 2011-05-02 11:52:37
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