荒れた音
藤鈴呼

カキコすることで気が楽になるなら
楽になれる瞬間があるなら
そう思う

カキコできないくらい
思考停止するのも
また あり

そんなときは 眠る
眠れぬときは
無理矢理に 目を閉じる

って
自分で言い聞かせるんだけど
そんな簡単じゃないことって
あるよね

それも また ある

そんな一言を 合言葉に
乗り切れる瞬間が ある

後で 振り返れば
時が過ぎたことに 気付くんだ

その時は 必死で
何も 見当たらなくって
キョロキョロしているのに
目の前に メガネがあった
みたいにね

自分に くすくすっ♪ って
笑える瞬間を
ただ ただ 待つんだね

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

仮設住宅、自分でプレハブの自宅を
建てた方がいらしたけど

皆が真似すると
復興の妨げにもなりかねない と

待ったが掛かったという
話が有りましたね。

賛否両論だと思いますが
見ていて切なくなりました。

*

誰も やらぬから
俺が やると 言う

長年の 経験を 生かし
出来上がった 自宅で

労わりの乾杯も
ゆっくり 出来ぬ 哀しみ

皆の為を 考えると
必死の一歩が 邪魔になると
人は言う

誰かが 立ち上がらなければ
中々 進まぬのだと
誰かが 嘆く

歯がゆいのだと
唇 かみ締めるだけでは
何も 変わらぬからと
明日へ 踏み出せば

ちょっと 待ってと
綱を引かれる 切なさに
また 一つ
かみ締める 唇の 厚みが
増すだけ

それでも
声を あげることは 大切で
仮説の上に 成り立つ事実も
尤もだから 堂々巡り

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

コロコロと 変わる天気に 思い知る
 お天気屋サンの 意味を しみじみ

*

暴風雨、だなんて言うと
大袈裟だって 突っ込まれるかも 知れないけれど

海沿いの風は 
本当に 荒れた音を してる

姿が 見えぬのだから
想像をするしか 無いのだけれど

未だ 陽の有る時分から 吹き荒ぶ姿が
見え隠れ するようで
思わず 干した布団を ガン見して しまう

飛ばされては 居ないか
きちんと 括り付けては 居るけれど
大きな 布団バサミでも 心配な 程に

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 荒れた音 Copyright 藤鈴呼 2011-05-01 15:31:33
notebook Home 戻る