ひとりのこと
nick

「1」

誰かいないと
さみしいや

部屋はせまい
壁のヒビが気になる

将来のこと考える

目をぎゅっと閉じる

片思いはやっぱりつらい!

それを知るわたしは
あの子より、いいおんな

そう思っとこう

夏が終わる



「2」

私は守られている。
親に守られている。
友人たちに守られている。
好きな音楽に守られている。
懐かしい通学路に守られている。
成長し続けることに守られている。
祈りに守られている。
深夜に守られている。
流れる雲に月に
数学にインターネットに
目標に礼儀に
かわいい服に愛情に
守られている。

枯れるほど泣いた私の
てのひらの上の光。


「3」

所詮ここは
あなたの外側
本当のことなどわからない

理由もなく始まった
それは全てにいえるかな
1人の女と煙草もそう
世界がひっくり返ったように

手をほどかれても
何も言わない
その手をポッケにしまうだけ

次の約束はきっとない
待ってみたけどもういいや
いまのわたしは居心地いいから
出ていくつもりはもう無いの


「さようなら」

こんにちは。


自由詩 ひとりのこと Copyright nick 2011-05-01 01:43:47
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