流れるナイター
番田 


意図していない時に訪れる
今回の災害のような事を 私はいつも考えられない それは
気分のようなものなのか
しかし つまらなく思える 何もかもが
理解していない音楽を
人前で大声を出して語ることができなかった
街では赤い看板を掲げた魚民ばかりが目についた
今日も私はそこでいつものように楽しい思い出を
通り過ぎる女の子と作ることができることを想像した



一体 私は 生きているのだろうか
今年の九月に出かけたベトナムが私に何を与えたのかがわからなかった
はっきり言って面白くなかったのだろう



どうも書くことに疲れていた
もう 書かないことを誓った
それに 書くための材料だけは 私の中にいつも満ち足りていた

よくわからないままのノートの上を私はいつも生きるのだろう
ひとつも 意味など わからないけれど



自由詩 流れるナイター Copyright 番田  2011-04-30 20:56:59
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