わたしのことを もっと あ—して揺れて
ヨルノテガム
ヘビが嫌いよ ニョロニョロするから
花が咲いたら祈ろかな
梯子が燃えます 2分の一のあみだくじで
サッカーの脚が蹴りマス パスと芝フと四角いボール
お寺の門をくぐるとキーパーが座禅を組んでおりました
オウンゴールを見失う
かたちあるもの全てが
まやかしをまとい
ヘビが好きよ ニョロニョロするから
花が咲いたら手折ろか祈ろか
梯子を登って 梯子は落ちた
脚の蹴りマスがサッカーです
空中ブランコからシュートすると命が1点奪われて
しまいました そんな幽霊のような気持ち
かたちあるもの全てが
まやかしをまとい
消えゆく姿を
ヘビだと思ってたらウナギだったの ニュルニュルするから
花はしおれて 祈るように頭を垂れた
梯子と線路は異父母兄弟であった
人類の足を伸ばす 目的という名のゴールの
枠を越え 身勝手なルールの届かない殺伐の荒野の
ピエロ一匹 ピエロ二匹 ピエロ三匹
ピエロ四匹 ピエロ五匹 ピエロ六匹
ピエロ七匹 ピエロ八匹 ピエロ九匹
ピエロ十匹 ピエロ十一匹
彼ら大量が溢れ 遊びふざけ倒す森の中へ
大蛇の口の門をくぐろうと オイデオイデ呼びかけてくる
秘密ダ内緒ダ コノ先、魔法で
パチンと煙は燃える
かたちあるもの全て
まやかしをまとい
汚れ消えゆく姿を
確かめている
わたしのことをもっとあ―して
こ―してやろう ああ い―気持ち
星の無数が青明るく光輝き 幾重もの清廉を帯び
海深くへ溶けてゆく そのあいだのことを
あなたもきっと あ― としている