フィット感
電灯虫

適材適所のフィット感に 私が感じているのはいったい何だろう。


比べたことはないんだけど 
ぶつかるたびに動揺が1つは確実にあって それを振り切るのに半日以上かかる。
世界が幅を狭めてくるから 
認識を拡げる努力をかかさず 少しでも余裕のcmを稼ぐ。
今より合った場所ならあるよ。
心のこもり具合の程度なんてこの際ほっといて その字面だけが肝心事。
冒険者の期待を胸にしてるから チャッカーではじき飛ぶ パチンコ玉でいられる。


TV見ながら はたまたミュージック聴きながら 
いやいや そんな状況は問題じゃなくて
寝転がって逆さまに挙げた足はぎこちなく 足首の可動域の狭さを発見する。
地面に接する足首は 体重50kg後半を運ぶ力を生んでくれるのに。
中空でさまようその様は 不安げに水面に顔を出す鯉に似てる。
適材適所。
たった四文字の意味には肯定感しかなかったはずなのに
逆さまで動く足首を視てる 所在無げな足の裏 血色だけは満点でも
その視線を他に転じれない。


適材適所。
フィット感ある その四文字を前にして 私が感じる「これ」は何だろう。


自由詩 フィット感 Copyright 電灯虫 2011-04-30 01:40:58
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