りり

見えない分だけ
気になって
意識して

会えない分だけ
遠ざかって
離れてて

知らない分だけ
想像してて
考えてて

知ってる分だけ
薄れてって
忘れてて

知らないことを
知っていきたいのか
知ってることを
知り続けてたいのか

未知なる領域に
希望を抱くか
現在ある安定に
望みを抱くか

何も知らないものに
すべてをかけるか
見知っているものに
すべてをかけるか

霧に包まれ
手さぐりで
足元の石に
躓きながら

身体の中が
異様に重く
吐気がする
そんな日々

問うても答えは
誰も知らない
答えられるのは
他でもない私



自由詩Copyright りり 2011-04-30 00:06:24
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