パイパンの女
はだいろ

パイパンの女がやってきた。
早稲田に落ちて、
第四志望の大学に通っている。
まわりが馬鹿に見えてしょうがないらしい。
顔は、
ひとつひとつのパーツが大作りなので、
離れてみると不細工だけれど、
ぎゅっとくっついて、
近視眼的に見ると、
例えばスクリーンのなかの、
オードリーヘプバーンがそうであるように、
くっきりはっきり可愛く見える。
キスの相性、肌の相性はよいので、
簡単に射精するのがもったいなくなり、
ぼくは、
今日も職場で,
ひどいひどい苦痛を味わい、
昼間食べたおそばも夕方にはトイレで、
みんな戻してしまった。
その苦痛をやわらげるように、
美少女の舌を舌で味わう。
仕事やめたい。
人間大嫌い。
ひとりになりたい。
ホリエモンがうらやましい。
ぼくもよくわからない罪で収監されたい。
絶望して聖書を読みたい。
留置所にデリ嬢は呼べるのだろうか。
もし呼べるのならば、
日本もすこしは、
希望のある国と言えるだろう。









自由詩 パイパンの女 Copyright はだいろ 2011-04-28 23:07:36
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