ゆっくりと坂を下りて
……とある蛙

ゆっくり坂を下りて行くと通りにぶつかる。
そんな場所で君と出会えたら
僕は何を言って良いか分からないが
でも、とても気分の良い一日が過ごせると思う。

難しいことなんか考える必要はなくて
そんな春の一日を過ごせることが
手のひら分の幸せなんてことを考えている。

学生時代の休日は本当はとても退屈なんだけど
頭に沢山の幸せの珠があって
それを一つ引き出しては
自分の部屋の窓から外を眺めて
物思いに耽る。


早く坂を下りて行かなければ
君と出会う瞬間が無くなってしまう。
少し身支度を調えて
髪も梳かして
サイモンとガーファンクルを聴きながら
僕の幸せな休日が始まる。
気分の良い一日が始まる。
あの日、あの時代へ


自由詩 ゆっくりと坂を下りて Copyright ……とある蛙 2011-04-25 11:41:29
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