あまがみ
るるりら

開け放たれた 窓を 飛び出せば
どれみふあ空のかなたどちらさまでしょうか
わすれがたみということの
わずかないたみを もつものです

聞きかじりのリアリティに
意義をとなえる あたしと
鳥は 青いです



あの人の みみたぶを あまがみしたいけれど
音楽が あたしのみみを あまがみするから
みみたぶ 熱いです

こんなふうには あなたのみみを かじれない
音楽みたいに あなたの両みみを あまがみしたい
かたほうの耳では、嫌なの あたし

空のからっぽに なにが混じっているか
青空か夕焼けか どちらにしろ からっぽ
あたしの 父は ちきゅうよ
あたしの 母は はいいろよ
空の純度より その空に飛ばせて

ぴぃちく ぱーちく 歌いたい
青い鳥と あたしは
つかまえようとしたらダメなの

あたしね
あなたの 両のみみを あまがみしたい


自由詩 あまがみ Copyright るるりら 2011-04-25 10:51:55
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