半玉
subaru★
立方は色移ろい四季のよう
蜜柑の青も
やがて洗練の澄に変わるだろう
懐にキラリ光る手鏡は
己を格段と飾り立てる
目指すは真っ直ぐな一本の道
不意に落とした鏡の欠片は
己を護る懐剣か
左褄を取る心意気
夢うつつで頬をつねる
千夜一夜の長い夜
夜の束を半玉は綴じる
瞳にあの娘が踊る
古き良き夜に
また逢えると希う
自由詩
半玉
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subaru★
2011-04-25 02:05:58
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