シホ.N


僕のキボウたちよ
そんなに僕の周りを飛び交うな
僕には影が付き添っているのだ
君らの素敵な舞いに
僕は同調することができない

僕の小さなキボウたちよ
そんなにはしゃいでいるな
君らは僕に近しい者でない
絶望や虚無や懐疑たちほどには
僕に近しい者ではない
彼らは君らのように気まぐれじゃない
例えば不意にやってくる別れの日にも
調子のいい晴れた午後にも
彼らは必ず隣で笑っている
キボウたちよ
そのまま自由に飛び去るがいい
君らはそのほうがふさわしい

僕は扉を開ける
光はあふれている
道はどこにでも造られる
僕は一歩踏み出す
希望のないままにも
僕は扉の向こうに歩み出せる

何も見えない光が
すべてをのみこもうとする
ここからつながるものは
いったい何であるか
僕は知らない


自由詩Copyright シホ.N 2011-04-24 19:33:54
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