目視
たもつ
シロツメクサが燃える
その灰で僕は
無色の麦藁帽子を作った
誰も許してくれないから
まだ駅のロッカーにしまったまま
身体が長くなる
そんな様子を目視できる日々があった
僕は目に生まれ
いつかきっと目に終わる
景色と自分とのずれを修正する
そろそろハーモニカ工場の
家賃を払う期日がやってくる
自由詩
目視
Copyright
たもつ
2011-04-24 10:35:47
縦