しけたつら
ふるみ

萎れた煙草を
わずか、
ゆびの間に
数は残り、れい

夜風はかるく
ひと息つき、散る
体温で
雨あしは浮かび
雑音まじる
ラジオは流れる
なんどでも
つまり、つながる
ひと息はとまらず
毛布に包まれる


自由詩 しけたつら Copyright ふるみ 2011-04-24 02:36:39
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