真夜中の処女
大祐
攻撃性を止めない大人の刻
ふしだらに病むのは男かい
初心を気取る女かい
震える手を捕まえる 何故に泣かない
熱く燃える夜中に血化粧の儀式
痛みを知らない男は何を感じさせる?
痛みを知らない女は何を与える?
腰の奥底から来る歪み 景色は輪廻しているかの如く
危なさと儚さを主張する
受け入れるは男だろう
瞳の奥は知らない痛覚に怯えているだから
こんな酷い夜は知らないと嘆く
祈りが続く 神経を鈍らせる甘い祈りが……
優しい言葉を諭す 悟りきった男女は何を知る
数多の夜より傷つく夜 綺麗に汚される夜
耐えて忍ぶ姿 刀を抱きながら眠る様である
この瞬間 想いと理念は破壊され創造される
そして見たことの無い形に触れ水の中で眠る