真夜中の処女
大祐

攻撃性を止めない大人の刻
ふしだらに病むのは男かい
初心を気取る女かい
震える手を捕まえる 何故に泣かない
熱く燃える夜中に血化粧の儀式
痛みを知らない男は何を感じさせる?
痛みを知らない女は何を与える?
腰の奥底から来る歪み 景色は輪廻しているかの如く
危なさと儚さを主張する

受け入れるは男だろう
瞳の奥は知らない痛覚に怯えているだから
こんな酷い夜は知らないと嘆く
祈りが続く 神経を鈍らせる甘い祈りが……

優しい言葉を諭す 悟りきった男女は何を知る
数多の夜より傷つく夜 綺麗に汚される夜
耐えて忍ぶ姿 刀を抱きながら眠る様である
この瞬間 想いと理念は破壊され創造される

そして見たことの無い形に触れ水の中で眠る


自由詩 真夜中の処女 Copyright 大祐 2011-04-22 20:38:02
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