ステンレスの卵。
菊池ナントカ


朝はどしゃ降りだった。
音が聞こえたけど寝ていたままスルーした。

傷ならば見せたくない。
恋人は何をしているだろうか。
死になど向き合いたくはない。
胸がキリキリ締め上げる。

偏頭痛がして、
薬を飲んだ。


夢に出てきたステンレスの卵。
寝る前に読んだ安部公房が原因だと思われ。
鉛ではなくステンレスなのは私の心を写せる為か。

写せるものなら、
写 し て み て み な 。
淀む雨と狂気じみた気持ちだクソったれ。

喉が乾いてる。
シケモク喫煙の所為だろうか。
身体に浸透する小雨。
身体に浸透する小雨。
身体に浸透する小雨。
恋人浸透しないや身体。

ケータイの電源は切ったまんまだ。
貘が憂鬱を食ってくれたなら。

雨音が強くなっていく。



自由詩 ステンレスの卵。 Copyright 菊池ナントカ 2011-04-22 20:11:35
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