?SouthAfricana!
アラガイs


スモークに炙るインテリな黒人の肉スープは豪邸には気不味いからと
そろそろ南アフリカの皿の上には切り取られたシロ豚の油が染みだしてきている
鼻を刺す匂いは過半数を下回るママプーカー族議員連中のため息で
恩賞バッチを頼りにナイフやフォークや偽物の三段腹を凶器に持ちかえると
トイレを共用していたハエや蚋や人差し指までもがフランス式戦闘の準備体勢に入る頃らしい 。
競技場にテントを張って待ち構えるのは
蟻や野鼠や梟といった宗教儀式とは距離を保つ反分子の輩たちから
なんとか小銭を引き出してみせようと企む大泉マサツカサ 。
エボラウィルスはキリマンジャロの雪から溶解をはじめ
次のマラソンには勝利を勝ち取ると宣言するアネモネのカナは
大地腔帯の崖に沿いながら低酸素運動の高地を奔り抜けていた
麒麟と鯨の剥製をみつめては自慰禁止の危うい覚悟を胸に刻む
ときどき裸足になったりして除草剤の丘で練習を開始する 。
そしてマラカシは四年後に双子の子供ができたため
葡萄の房に追い詰められて崖から飛び降りた夢をみた 。
今年になってからすでに4週間も雨が降らないと
大統領は不安な表情で道に街に非常線を張り
餌を食べないシロ豚の切り身を皿に盛り付ける
食べ残した時差が世界と距離を放しはじめると
南アフリカの食卓にはアザラシやイルカやケープペンギンの油が皿に塗られ
ユダヤ人のいない国連から締め出されたインテリな黒人の大統領はそのあまりにも柔らかすぎる鼻毛の長さを指摘され
アル中であることをひたすら擁護するシロ豚の塊を差し出すかわりに
三等分に分けたママプーカー族議員たちの怒りをなんとか抑えるために自らの肉をスモークにしてさしだした 。









自由詩 ?SouthAfricana! Copyright アラガイs 2011-04-22 05:49:52
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