初夏
山中 烏流


例えの一つ
それは「きみの手が背中に触れる」こと

二つ
「葉桜の下で覚める、今年のつつじの鮮やかさ」のこと

三つ
「平穏の走る音」のこと


雨宿りをしたくなる季節に
置き去りの傘を思い馳せて、

今日からのフィクションをきみに



語る






自由詩 初夏 Copyright 山中 烏流 2011-04-19 02:31:19
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東京ゴンドラ