森の猫

深く刺さった
棘のように

貴方の名前が
とれないの

つぶやき過ぎたせいかしら
泣き過ぎた せいかしら

棘は
痛みはしないけど

あたしの身体の
一部になった

まっすぐ生きた
証しなの

だから
ときどき呼んでみる

棘の名前
貴方の 名前を

そっと
深夜に

そっと そっと





自由詩Copyright 森の猫 2011-04-14 00:17:01
notebook Home 戻る