ぷらちな
あおば

            110412


ふしだらな
感じやすい
企みを
ひそかに抱き
か細い悲鳴をあげて
かわは流れてゆく
拡がる景色の果て
外国船が汽笛を鳴らし
風が凪いだその時
わたしは
地平線の陰から
篠笛を取りだす
叫ぶように
古代インドの神を呼ぶ
そのしずかなたくらみと
紡錘にも似た形状の速さ
プラチナ色の雫が
いまも垂れる







「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。


自由詩 ぷらちな Copyright あおば 2011-04-13 09:55:52
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