ぷらちな
木屋 亞万
カーテンの隙間から伸びる
白い光の筋をたどって
窓の外へ出てみたら
青々とした緑の芝生が
朝露に濡れて笑っている
裸足のままでその上を
歩けばきゅっきゅっと足の裏
草の葉と根が撫でていく
土もしっとり湿っていて
朝の活気に満ちている
私が外に出るのを
待っていたかのように
ひとつ大きな風が吹く
しゃらしゃら笑う声がして
見上げれば揺れる木の梢
枝葉が揺れて楽しげな
朝の会話がここまで届く
おはよう
今日も朝が来た
あたらしい光
ここちよい風
みずみずしい草木
小さな銀を散りばめたような
景色が朝を彩っている