日常の意味のわからない(未詩・独白)
プル式

狂気と
正気の
狭間に
狭間に
挟まれた
私は

目を光らせ
まなこを見開き
全てを受け入れ
正気を保たんと

狂気する

信号の赤い
テールランプの赤い
バスのボタンの
一斉に光る
赤い
赤い
狂気

海面にうつる蝋燭の炎の様な
ゆらゆらと揺らめく橙灯り
所々に交じり込む赤は危険を知らせ

知らせは来ない
それは沈黙の圧迫
胸の締まる

警告

それは当たり前に変わるまで

警告

それは狂気と正気の狭間の

沈黙の刃。


自由詩 日常の意味のわからない(未詩・独白) Copyright プル式 2011-04-11 23:02:23
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