さいころを振ったよ
ジム・プリマス

何処かに残っているはずの
理想の欠片が見つけられない
繋がっていたはずの
天球の波動が感じられない
現実的だったはずの
予感は思惑を外れて宙に浮いた
身近に感じていたはずの
神の息吹は遠くに離れた

だから僕は一日中空を眺めていた
どうという不満があるわけじゃない
ただ、ぼーっとしているだけだ

みんな
毎日はどうだい
何かが変わったかい
相変わらず
不確かなままかい

みんな
世界はどうだい
何かが変わったかい
相変わらず
とりとめのないままかい

みんな
人間はどうだい
何かが変わったかい
相変わらず
思いっきりがさつなままかい

それでも僕は
さいころを
振ったよ

そんな事をしても
なんの意味も
無いかも知れないけど

手の中で
さいころを
振ったよ


自由詩 さいころを振ったよ Copyright ジム・プリマス 2011-04-09 18:21:13
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