ふりかけごはん
朧月

安全な野菜だと伝えられても
安心な社会にとうたわれても

私のなにも変われずに
そのことがつらくなる

君がみた光景が
君の知る昨日と
違うと泣いた

それでも互いに
よしとして 肩抱いて歩くの
だれかを責める時間もゆるす時間も
今は持ってないから

平等なんていつも
テレビの中のごちそう
冷蔵庫の奥でちびている
野菜いためしか食べられない

君と私のささやかな
食卓の上で
二人の笑顔がふりかけとして
あればおかわりできる



自由詩 ふりかけごはん Copyright 朧月 2011-04-07 11:41:59
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