きみへ
かんな






この風に

のって走るなら

きみの元に辿りつきたい

はかない

きぼうと花びら

めぐるきせつを一緒に

いたいだけ

いたいよ

きみからの電話

何もいえなくて

恋になった

呼び方ひとつで

せかいが変わってしまうなんて

知ってたかな

どこかでごまかして

きみを

呼べない

気まぐれに

振り回されている

春の宵

酔っているみたい

オブラートに包まれて

ぬくもりも

薄らいでしまえばいい

勘違いしてしまうから

やさしさは

出来るだけ

与えないでね

ばかみたいに

わたしが泣いていること

ぜんぶ

きみが笑ってくれたら

いいのに

せめて

傍らで

せいいっぱい咲いて

そして

散りたい






携帯写真+詩 きみへ Copyright かんな 2011-04-06 05:32:01
notebook Home 戻る