はかれうた
花形新次

道に倒れて
吐かれながら
からまれたことが
ありますか

みんな知ってるとは思うけど
酔っ払いは
やさしい人好しじゃありません

オエッ!とするたび
足を止めて
路地裏の方に連れてって
近所の人に怒鳴られながら
謝って
さすって
吐き切らせる

酔っ払いは
いつもついて来る
宴会の後には
ついて来る
それを介抱するのが
くせなのか
いつも周りには
わたしひとり

あなたは
路上に寝転がり
大きなイビキを
かき始める
わたしは
早く帰りたいけど
そのままに出来ずに
夜が明ける










自由詩 はかれうた Copyright 花形新次 2011-04-03 05:58:00
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
パロディ詩