さなぎ
瑠王
私は人を信じました
猜疑心の布に幾度も包まれようと
その度に他人事の宇宙が
その手で結びを解いてくれたから
あと何回私は始まるのでしょう
もしこの薄い皮膜の内側に
たったひとりの自分があるのなら
私の信用とは、真実とは
いったい何の意味があるのでしょう
自由詩
さなぎ
Copyright
瑠王
2011-04-01 12:49:25