平成23年の春に
唐草フウ


どうして笑っているの
たくさん わたしたちは生きている
どうして泣いているの
たくさん わたしたちは歩いている
どこにいっても
どこにいても
こどうとともに
だれかをおもう

こどくで泣く人はいるの
きみをおもってやまない
明日を笑う人はいるの
琴線にふれてやまない

あなたがいれば
だれだって土の外にいる
海の中にいる
空を飛んでいる
いつだって地上はあかるい
ありのままがいい
むりしないでいい
がまんしないでいい
わたしはいつも
あなたをおもう
おもっている
涙が止まらなくてもいい
止まらなくても何かがやさしい

ことばはきっといらない
はげましのことばも
なぐさめのことばも
ただおなじところで
おなじところをみて
とほうにくれていい
明日を知らなくていい
終わりとおもわないで





自由詩 平成23年の春に Copyright 唐草フウ 2011-03-31 20:53:22
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