番田 


私は行くのだろう
何を そこで 考えさせられたとしても 
最初から 私は 考えた
そして そこから 私は 何かを開始したのだ
いつも 不確かではないことは 
私の回りには何もなかったということだ


吹きすさぶ風だけが 頼りだ 
どこに行くのだろうか
信じられないまま 生きていた 
未来に信じさせられたものなど 無かったのだろう 
私の苦しみに 輝いた
その 殺された 思いとしての体の中で
私は 何を 叫び続けるべきだったのだろう 


本当のところは生かされていたのかもしれない
生かされた その 鼓動の中で
見えないものの影を追いかけた 
部屋の中にはうちひしがれた幽霊としての声すらもなかった
私は 見つめていたのかもしれない
自由であることを思い描いていたのだ


誰もいない世界としての
光の中に草むらを見た 
だけど そこには何もいなかった 
いつもそこには命などなかったのだろう 



自由詩Copyright 番田  2011-03-31 01:43:34
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