ゴッサムシティ
6
ねずみおとこ
じまんばなしばかり
ねずみおとこ
でっぱで
あたまの頂点が
とがっている
ねずみおとこ
じまんばなしばかり
でっぱ
でっぱ
ねずみおとこ
じまんばなしばかり
ねずみおとこ
下劣で
あたまの頂点が
とがっている
ねずみおとこ
じまんばなしばかり
棍棒には昔から興味があるのだが、それは観念上の棍棒であり、実際の棍棒ではない。
たとえばコンピューターゲームで得物として棍棒の体系が設定されていれば、それを進んで使う。しかし、ロマンシングサガ3の棍棒は弱かった。他の武器の体系では攻撃力の最高値が40を超えていたが、棍棒では攻撃力の最高値は、スリッジハンマーの値、すなわち30でしかなかった。
棍棒はイメージ的に粗暴で粗雑な感じがするだろうから、他と比べて冷遇されるのかもしれない。
他の得物の対象との関係では、切断、刺突、貫通などが考えられるのだが、棍棒では得物の全質量を直接広範囲に衝突させるようなイメージを持ってしまう。
だが本物はそれほど打撃に用いる部位の表面積が広いわけではないかも知れない。
個人的には、棍棒というと、原始人が持つような荒削りなものを想像するが、実際はもっと洗練されたものだろうとも思う。
つまるところ、得物として、他のものとイメージを比べたときに、華やかさを欠いてしまうという点、質量を直接、切断や刺突といった方法を介さずに対象にぶつけるゆえに、強烈な粗暴さというイメージを喚起させられ、そこに洗練から外れたものを感じるという点、が個人的に棍棒に対して感じる興味の原因かと思う。
だが、単に観念としての棍棒が気になるだけであり、棍棒を本当に持って使ってみたいわけではない。
日本刀やモデルガンを集めるというのは聞いたことがあるが、棍棒を集めるというのは聞いたことがない。自分が歳をとったときにたくさんの財産を得ていて、暇があったとしたら、棍棒を集めようと思う。