松田聖子
はだいろ


聖子ちゃんカットの、
中学校時代のあの子に、
公園で、
今日、帰りがけのぼくが、
ブランコのとこで、
つい、
言えなかった、
あの日言えなかったことを、
なんだか今日なら、
言えそうな気がして、
ぼくは、泣きそうになってしまい、
41歳のぼくが、
15歳のあの子に、
まるで、
どうしても追いつけない大人みたいなあの子に、
松田聖子がはじめてテレビで歌った日のように、
昨日は永遠に過去のはじめの一日めになり、
今日が永遠に未来のはじめの一日めになり、
聖子ちゃんカットの、
中学校時代のあの子に、
いま、
ぼくの何十年もわからなかった、
言いそびれた、
うまく言い表せなかった、
言えなかったことを、
ぼくは・・・







自由詩 松田聖子 Copyright はだいろ 2011-03-28 21:11:02
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