命の悲しみ
吉岡ペペロ
空はあたらしくてあかるかった
すがすがしくって淡くって
ほのぼのとしてあたたかだった
あなたの匂いがとけていた
まんなかにつらなる街路樹が
もこもこと夕日を浴びていた
歩道につらなる裸木がまるで
石のように時間をとめている
あなたの遅い昼食を思うのは
きっと命が悲しいからだろう
空はあたらしくてあかるかった
すがすがしくって淡くって
ほのぼのとしてあたたかだった
あなたの匂いがとけていた
自由詩
命の悲しみ
Copyright
吉岡ペペロ
2011-03-27 19:16:43