風花
subaru★

季節外れの白い落下傘
寂しがり屋が落ちてきた
懐に六花が染み込む

透き通った空なのに
心の突っかかりに似ている
治る手立ては無限対数か刹那か

閃光は何時でも下ごしらえ
落とし所は荒んだ胸の内か
怒りの矛先は鋭利な志しか

透き通った心だったのに
強制的な自己暗示
跡継ぎは無気力な息子達

互助会は何時でも腹ごしらえ
試合はバカげた馴れ合い
ちゃんこ屋は嘘の店じまい

9億の飢餓が待ちぼうけ
切っても切れない蛇の道
食べれる手立ては100か0か

積もらぬ雪
寂しがり屋が消えていく
懐に風花がグッと染み込む


自由詩 風花 Copyright subaru★ 2011-03-26 01:27:38
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