木蓮
モリー
木蓮は一心不乱に花を咲かせ
嘆くように朽ちていく
茶色い花弁を散らかしながら
乙女のように衰える
しかし枝には
細かな緑を隠していて
生きること
静粛な佇まいの内に主張している
お母さん、お母さん
木蓮は美しい
遠くで出棺の音がする
自由詩
木蓮
Copyright
モリー
2011-03-24 23:45:43