床掃除
朧月

いろいろな隙間に落ちている
優しさを拾います
たとえばこんな糸くずにも
思い出がからまってます

洋服の裏についた
予備ボタンみたいに
ある日必要になったからといって
どこに置いたかなんて思い出せない

思い切り下をみて
拭きますフローリング
綺麗になればなるほど
くやしくなってくるのです

夜が進めば終わりは
朝だと知ってて
寄り道を探すのです
あなたがそこにいるよで



自由詩 床掃除 Copyright 朧月 2011-03-22 20:51:50
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