外は冬の雨が降って
虹村 凌
ガールと言う言葉に閉じ込められた処女性に処女では無い君を放り込む
その君はいずれそう遠く無い未来にオンナになる
(まぁ君は処女では無いのに処女をこじらせている自覚は無いだろうけど)
と言うニールダイヤモンドの歌詞に沈んで行くマイワールド
どれくらい好きかなんて馬鹿馬鹿しくて言ってらんない
過去に並べた言葉を掘り起こす気にもなんない
でもまぁ言えるのはそれまでの野郎はお前にゃ向いてねぇよって事くらいで
別に俺が向いてるって言いたい訳でも無いけど
みたいに引きずるニールヤングの言葉をいじって煙草をふかす
全く並列して37個の太陽が同時に輝く事をイメージする
そんな世界で生き残れる筈も無いのだろうけど
崩壊していく世界を眺めながら二人でいられたらそれは快感だろうか
(きっと君は映画の見過ぎだと言うだろう、ファイトクラブじゃないのだと)
そう世界のボンクラ映画監督達はこぞって理想の女を描く
僕たちはそれに諸手を挙げて賛同する
まぁそんな感覚に嫌気がさす事もあるけど
そうでもしないとボンクラの世界に住める女なんかいないのさ
君がまだガールならわからないと言うだけだろうけど
君がオンナになったらきっと笑うんだろうねそれを聞いて
まるで疾走するマイナーコードみたいな妄想
延々と続く公開オナニーはまるで公開処刑
後悔の連続の人生は後悔しない選択の結果でしかないから笑っているしかない
(笑っていると気楽そうで良いな等と言う人が多いよね)
言いたい事が沢山あり過ぎてまるで中学一年生の鞄みたいに膨らんでいる
死んで欲しく無いし死なれたら悲しいけれど
それでも死にたかったりどうでも良いのなら好きに死ねばいいと思う
みたいな誰もが思っている事を何回だって言いたくなる
外は冬の雨が降っているよ
春を告げる雨だ