夜、ふかし
小脳

夜中、布団のなか。
音が耳を満たし
真っ黒い天井が目に蓋し
脳に、この音だけを
染み込ませているわたし。

(うぉーうぉーうぉーあいにー)

しめった歌声が
頭の中へ忍びこみ、
赤血球で酸素と婚姻
あっちに
こっちに
そっちに。
うっかり抱いた好意。

わたしの体はロマンスだ
ささやいて射てみて、ワンスモア
夜な夜なよなよ、
思うの
だ。


自由詩 夜、ふかし Copyright 小脳 2011-03-21 12:29:53
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