103人目の女
はだいろ


だって、
被災地のために、
その2万3千円を、
寄付することもできたのに、
デリのつまらない女と遊び、
三連休の真ん中、
昨日は仕事に出かけ、
自転車で出かけ、
明日も仕事に出かけ、
 ビルのフロアの電気もつけず、
 たったひとりで、
 仕事をするのだ、
 もしぼくがヘリコプターに乗っていたら、
 なんて、
 考えることはむなしい。
ぼくはつまらない女の、
大きいけれど固い果実のようなおっぱいをもみ、
日本の利権主義の崩壊を、
せめて祈り、
矛盾を胸にたたきこみ、
電気を消して、
あのひとにもう一週間以上も電話せず、
風俗をやめようと、
買ったくまのぬいぐるみを抱いて、
もう6時には眠ってしまおう。
揺れて、
おさまるところが、
もうすこし落ちついた日常でありますように。
冬は寒くていい。
夏は暑くていい。
そして、
夜は暗くていい。








自由詩 103人目の女 Copyright はだいろ 2011-03-20 17:22:23
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