エントランス
山中 烏流



寂びれたジャングルジムの
緩やかな回転

両手から垂れる、紙袋の重に
あれこれと理由をつけて
過ぎるのは、老舗の薬屋前


橙とオレンジの区別で
夕闇を匂わせられる今でも
朱色が嫌いなこと

日に日に増すコーヒーの減り幅



今日もまた、子供を知ってしまった






自由詩 エントランス Copyright 山中 烏流 2011-03-17 23:52:27
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東京ゴンドラ