史跡を巡る ‥Ⅱ
アラガイs


笹を切り ( 橋を渡る
)春過ぎて)風は方舟 )木漏れ日に(うねる瀑布の堰
それは、幾度か荒波を乗り越えてきた稜線
回顧する遠来の砂」
光、深く、奥へ、
奥へと足跡を辿れば
「山を越え「谷を下り
吐き出された堆積から/嶺のせせらぎが分けに
(聞く、 渡り鳥の吻鳴に
知る、活きた断層のこめかみを
)枯れ木、琥珀に埋まる「碑」遥か老幼に
、すす、ずぅずぅと、笑いし垂れシロダモの実

背は三陸を、山吹に染めた
偲ぶ古(いにしえ)の
旅)笙に
(風媒花

、歩く、、小鳥の囀りは千年の勾配を
、、甦る)いま未踏の爪先をまえにして
そこに木霊をきく人の
/影もない。









自由詩 史跡を巡る ‥Ⅱ Copyright アラガイs 2011-03-15 03:38:53
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