恋文
涼深
――
東風
(
こち
)
吹かば 匂ひをこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ ――
行かないで
行かないで
こんな恋文なんて要らない
貴方のいない春なんて
なくなってしまえばいい
咲き誇ることなど無意味で
貴方の願いとはウラハラに
この身が朽ちることを願ってしまうから
行かないで
連れていって
どうか
どうか
ただ傍に居たいの
自由詩
恋文
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涼深
2011-03-10 21:59:20
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