あかい共同募金
アラガイs


その日僕は快調で
ポケットに手を突っ込みながら街は爽やかな日和につつまれていた
)余裕がある
こんなときはあてもなく何を買おうかな‥
なんて 思っている
道々に賑わう
そんなときは人集りに近づいてはいけない
間違っても古くさい上着から手垢に塗れた紐にぶら下がる「神様の箱」に振り向いてはいけない
何しろ今は余裕があるんだから

‥俯く小さな少女の手を曳いて
真っ黒に日焼けした皺くちゃな顔
よく見ればギラリ(ぽとりと額の汗を拭きながら何やら必死に訴えているよ

「明日の記事を見るまでは‥







自由詩 あかい共同募金 Copyright アラガイs 2011-03-10 15:34:25
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