ばあさんの転倒無視
花形新次
あなたとわたしが
ぶらぶらと
大都会コンクリートジャングルのなか
横断歩道を歩いていました
どこかへ急ぐ人並みに
飲み込まれそうになりながら
とぼとぼ歩くおばあさんに会いました
赤青黄色の信号機の前で
おばあさんが転倒して
起き上がれずにもがいてる
素通りするわたしに
無視はよくないわよと
そっとあなたは
手を差し伸べました
自由詩
ばあさんの転倒無視
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花形新次
2011-03-10 08:21:49
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パロディ詩