カムフラージュ
瑠王
刃をもって地図を刻んでみる
道を失った時はいつもこうする
するとそこに印しは現れ
私はようやく安心する
悩みなどない
刻まれて山となった老廃物のベッドで眠る
それは悩みではなく
夢
として受けいれること
そうして私はようやく安心する
本当の事を言えばこれらはすべて
体温を奪った風が擬装した私である
刻まれて山となった老廃物の果実を
破砕
(
フラージュ
)
して
絞りでた果汁にまみれ私は死を装っている
自由詩
カムフラージュ
Copyright
瑠王
2011-03-02 20:29:32