ペンギンが飛び立つ日
洋輔



さびついた さびしい夕暮れの街並み
今日の仕事に疲れきって
しびれたこの胸の奥の
音色に重なり合う

そっと心を開いて 家路を辿る
「おかえり」の顔に会えるなら
悪くはないね
今、ドアを開けよう

悲しみは どこへ行く
願わくば 南極まで
風に乗り ペンギンが
飛び立てる その日まで


荒れ果てた戦場 少年は地雷を
踏みつけ 手足を失くした それでも
あどけない顔で
きれいな微笑みこぼす

そっとまぶたを閉じれば 未来を想う
笑顔の君に会えるなら
希望はあるね
今、君に祈りを

苦しみは どこへ行く
願わくば 南極まで
風に乗り ペンギンが
飛び立てる その日まで


歯を食いしばり 命を燃やせ
非業にあらがう 夢たちよ
どんな未来でも おまえを空が呼ぶ
Let's go 風に fly to the sky to be free


喜びは どこへ行く
願わくば 南極まで
風に乗り ペンギンが
飛び立てる その日まで










自由詩 ペンギンが飛び立つ日 Copyright 洋輔 2011-03-02 19:54:53
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