空の青さが眩しくて支えきれずに
小川 葉



言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます

おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに

夕立

かみなりの音
懐かしい空
かなしい思い出


ああ
またいらないことを
言ってしまった



自由詩 空の青さが眩しくて支えきれずに Copyright 小川 葉 2011-02-26 20:00:44
notebook Home