南極の午後
アヤメ


神様の爪先からこぼれた水が

南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている


ふつふつと白く昇る泡が

46億年の想念とブラックホールを残していく


果てのない黒い海

氷山の一角にペンギンが佇んでいる

自らを取り残して


自由詩 南極の午後 Copyright アヤメ 2011-02-24 23:40:09
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