サルスベリが脱皮するとき
マフラーマン

梅雨の季節のにおいがした
まとわりつく湿り気があった
地面をみつめる
黒く濡らした雨は
もう降っていない
きょうから彼女は
この街をでていく
列車にゆられて
新しい駅に降り立ったとき
彼女は生まれ変わるのだろうか
雨上がりの空気はよどんでいる


自由詩 サルスベリが脱皮するとき Copyright マフラーマン 2011-02-24 21:06:33
notebook Home