こんなことでこんなところで
吉岡ペペロ
夜をひとり歩いている
もう1時間はんになる
コンビニの袋がちりちり
さびしくないと言えば嘘になる
電車が音をたてている
町のあかりが点滅している
星が粗雑になっている
家路に浮かぶ人かげが轍のようだ
傍若無人の車が駆けてゆく
こんなことで死ぬことなどできようか
こんなところで死んでいいはずなかろうに
夜をひとり歩いている
もう1時間はんになる
コンビニの袋がちりちり
さびしくないと言えば嘘になる
自由詩
こんなことでこんなところで
Copyright
吉岡ペペロ
2011-02-23 18:53:57